会社を自主廃業するために必要な費用や税金について簡単解説!

会社を廃業するためには、法務局や税務署のほか、様々な関係役所への手続きが必要となります。

今回は、それぞれ手続きごとの費用や税金などを簡単に解説しますので、会社を廃業する予定の方は、事前に確認しておきましょう。

なお、当事務所のフルサポートプランは、下記の①から④の「手続きにかかる費用」の料金が含まれております。

手続きにかかる費用

① 登記にかかる費用(法務局へ支払い)

  • 解散・清算人選任の登記(登録免許税39,000円)
  • 清算結了の登記(登録免許税2,000円)
  • 登記事項証明書の取得費用(1通につき600円)

② 官報公告の掲載料金(官報掲載取次店への支払い)

解散についての官報への公告を掲載するための費用(39,479円~)

③ 司法書士への登記申請報酬

会社の解散と清算結了の登記申請費用(約7万円~15万円程度)

④ 税理士への申告書や届出書の作成報酬

会社の解散から清算結了までの申告や届出にかかる費用(約25万円~40万円程度)

廃業にかかる税金

税金(法人税・住民税)の計算

所得金額 × 約20% + 均等割(年間約7万円)

⑤ 解散事業年度の税金(税務署・都道府県・市区町村)

事業年度開始の日~解散日までの税金
  • 法人税/地方法人税
  • 地方税(所得割・均等割・事業税)
  • 消費税(納税義務がある場合のみ)

⑥清算事業年度の税金(税務署・都道府県・市区町村:会社の清算が1年以上の場合のみ)

解散日の翌日~1年後までの税金
  • 法人税/地方法人税
  • 地方税(所得割・均等割・事業税)
  • 消費税(納税義務がある場合のみ)

⑦ 残余財産確定事業年度の税金(税務署・都道府県・市区町村)

解散日の翌日(又は事業年度開始の日)~残余財産の確定日までの税金
  • 法人税/地方法人税
  • 地方税(所得割・均等割・事業税)
  • 消費税(納税義務がある場合のみ)

その他の費用

上記のほか、会社の状況により、下記の費用がかかりますので、事前に確認しておきましょう。

  • 社内の在庫や設備などの処分費用
  • 賃貸物件の原状回復費用
  • リース物件の中途解約費用
  • 会社所有の不動産の名義変更費用
  • 各種の届出をするための交通費や郵送代など

最終的には、会社の財産をすべて現金化して、「手続きにかかった費用」や「税金」を支払った後の財産(残余財産)は、株主が保有する株数に応じて、平等に分配することになります。

関連記事

  1. 廃業と倒産は何が違うの?その違いについて解説!

  2. 会社が滞納している税金をそのままにして清算手続きをしたらどうなる?

  3. 清算業務を行う清算人へ報酬を支払うことができる?社会保険料はかかるの?…

  4. 廃業する会社所有の不動産の名義変更をする場合の注意点!

  5. 廃業した会社の書類はいつまで保存が必要?帳簿書類の保存期間についての解…

  6. 会社を自主廃業するときにやるべき「全26つの手続き(取引先・従業員・社…